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一番身近な星「月」

子どもの頃、空を見上げて一番最初に覚えた星と言えば、多くの人が「月」と答えるのではないでしょうか。言わずとも知れた地球の衛星で、人類が唯一降り立ったことのある星。他の星は季節によって見られないこともありますが、月は晴れていれば迷わず見つけることができます。

あまりに身近過ぎて当たり前になっているかもしれませんが、月の大きな特徴といえば「毎晩、形を変えること」。そう、月の満ち欠けです。もちろん、月自身が形を変えるわけではなく、太陽、月、地球の位置関係により、様々な形に見えているのですが。

満ち欠けによって変わる「月の呼び名」

古来より、月は形によって様々な呼び名で呼ばれてきました。日本では明治5年まで、月の満ち欠けをもとにした暦(太陰暦、旧暦)が使われていたこともあり、形をすぐに思い浮かべることができる「満月」「三日月」の他に「上弦の月」「十五夜」「立待月」など月齢に応じてそれぞれに風流な名前がついています。

始まりの日「朔日」「新月」

月を毎晩見ていると気付くことですが、晴れていても月が見えない日があります。月の姿は太陽に照らされることで見えているため、地球・月・太陽の順に一直線に並ぶ日は地球から月を見ることができません。太陰暦ではこの日を「朔日」と呼び、「1日目」と定めました。ちなみに「朔日」は「月の初めの1日」の意味の「月立ち(つきたち)」が転じ、「ついたち」と読まれるようになったのだとか。

英語では「New moon」と呼ばれ、これを訳して「新月(しんげつ)」と呼ばれることの方が現代では多いようです。「朔日」「新月」は、始まりの日。特別な意味を持つ日だったんですね。

地球にも大きく影響する月

地上で「月の満ち欠け」の影響を最も感じることができるのは「潮の満ち引き」です。海の近くに住んでいれば、「今日は遠くまで干いているなぁ」などと日常的に感じることができますが、そうでない人も潮干狩りの予定を立てる時は干満の差を気にしないわけにはいきません。

潮干狩りに向いているのは「大潮」。干満の差が最も大きい日のことですが、「満月」と「新月」の日は必ずこの「大潮」です。これは潮の満ち引きが、月と太陽の引力によって起こっているから。月と太陽が一直線上に並ぶ「満月」や「新月」の日は、海水が同じ方向から引っ張られ、大きな潮汐力(干満が起こる力)が働きます。そのため「大潮」となるわけです。

潮干狩りに行った日の夜は空を眺めてみてください。きれいな満月が見えるか、他の星がいつもに増してよく見える、新月の暗い夜のはずですよ。

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